養豚場で働くといふこと

養豚場の作業員である著者の日記です。養豚場に転職したい人や就職を考えている人に参考になればいいなと思って一生懸命更新しますね。

2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

再発情チェックの基本

母豚は授精に失敗すると、再度発情します。 その正確さたるや、驚きます。 21日。 授精をしてから、21日前後に母豚を注意深く見ると、 陰部が膨らんでいたり、陰部から汁が出ていたり、 じっとしていたり、発情傾向が見られます。 授精失敗する、という…

新しい豚が来るときには準備が・・・

新しいオス豚が来るときには、オスが入る部屋の中を綺麗にします。 餌も特別にミルク入りの餌を用意します。 まだ、寒い風が豚舎の中に入ってくるので、板を用意して直接風が当たらないようにします。 オスは小さいうちにくるので、赤ちゃんがくると思ってい…

アクセス数が・・・!!!

最近、アクセス数が驚異的に増えていると思ったら、 養豚などのキーワードでgoogleで2ページ目に表示されるように なっていました。 たくさんの方に読んでもらっているということを意識しながら、 多くの方に楽しんでもらえるように、記事を更新していきたい…

餌の量を調整しよう

昨日は春分の日でした。 暑さ寒さも彼岸まで。 秋から冬にかけて、ブタには餌を1割ほど増量していました。 寒さでブタが体温を維持するために必要だったからです。 でも、今日からそれを無くします。 すべての母豚の餌の量を調整しました。 季節ごとのルーテ…

気になるところはメモをしていく

仕事には余裕がない。 それが当たり前です。 ただ、2週間スパンで捉えると、1日くらいは暇な日が出てくる。 1時間なり、30分なりが浮いてくる。 その時間をどう使うかがとても重要です。 ぼーっとすごすか 有意義ある過ごし方をするか 前者を選択したいのが…

I still love I did(自分の仕事がまだ好きだったのです)

養豚とは関係ない話で恐縮です。 ジョブズ氏(アップルの創業者・2011年没)の伝説のスピーチに感動し、 3度も見てしまった。 とくに、6分48秒のところの「私は自分の仕事がまだ好きだったのです」 というところが個人的にホロリ(感動して)ときました。 …

人付き合い

農場にかかわらず、仕事をする上でどうしても自分と馬が合わない人はいます。 私が働く農場にも、気が合わなくて会話はおろか、朝の挨拶さえもしない人も います。 「この人はイヤ」と逃げ回っている場合でしょうか。 ブタもおだてりゃ木に登る そんな表現が…

カラスが来ると・・・

カラス♪~ なぜ泣くの・・・ 夕方になると、農場にカラスが来ます。平和だな。 ?? !!! 平和ではありません! 大変なことなんです。カラスをはじめ、鳥は病気を媒介させる動物の一つです。 近隣ではやっていない病気を農場に持ち込む可能性があるのです…

何を売るのか明確に!

種豚会社や遺伝子の研究が進み、豚もさまざまな種類がいます。 みなさまの農場にも、いくつもの種類の豚がいるのではないでしょうか。 豚も一般豚だけの出荷では、エンドユーザーへの訴求力がかけるため、 ブランド豚をつくる動きがどの農場も目立ちます。 …

手遅れ

豚は種付してから生まれるまでが114日、生まれてから出荷されるまでが180日前後です。 すなわち、種付から出荷まで294日。 出荷計画を立てるのであれば、294日、およそ300日(10ヶ月)前に手を打っておかねばなりません。 冷静に考えれば、よく分かることで…

仕方がない

暖かくなってきましたね。 朝昼晩の気温差が激しい今日この頃、みなさまはいかがおすごしでしょうか。 季節の変わり目は特に朝晩と日中の気温差があるので、豚舎内の温度調整に気を配る時間が増えます。 とはいうものの、ついうっかり他ごとをしていて 「う…

オスが擬似台に乗らないとき

人工授精をする際、オスを疑似台に載せてから精子を採取します。 その擬似台はオスの部屋とは別室に置かれており、オスをそこまで移動させます。 初めて疑似台に乗るオスは、部屋も疑似台も初めてなので緊張したり、興奮したりします。 環境の変化にストレス…

口をパクパクさせているのは・・・

母豚に限らず、肉豚も子豚もときどき口を「パクパク」させています。 ちょうど、牛が半数をしているように。 この状態は、豚にとってとてもリラックスできている状態だそうです。 たしかに・・・。むちゃくちゃ寒いときや暑くて寝ている時には見たことがあり…

オスの精子が奇形だらけ

春めいてきました。日本列島では桜が咲き始めています。 暖かい陽気な今日この頃、皆様はいかがおすごしでしょうか。 野生の動物にとって、春は発情し交尾をするのに一番ふさわしい季節です。 そのため、この時期にはメスも発情しやすいですし、オスもメスと…

小さいオスを一緒に入れると・・・

同じ敷地内にオスを複数入れると、喧嘩をします。 元気なオスが元気のないオスの上に乗ったりします。 元気のないオスはますます元気がなくなって、足をケガしたり、餌を食べなくなったりします。 そんなときが人間の出番です。別々の部屋にしてやるのです。…

耳のタグが取れている件

母豚には、番号が書かれたタグが耳についています。 ほかの母豚と区別をするためです。 このタグですが、プラスティックでできています。 一度耳につけたら、なかなか取れません。 ただ、豚のちからも強く、経年劣化もあってときどき取れてしまいます。 その…

そろそろ餌の調整を・・・

母豚の餌の量をそろそろ調整せねばと思い始めている今日この頃です。 養豚界のみなさまは、「最近あったかくなってきたな」と感じているのではないでしょうか。 暑さ寒さも彼岸まで。春分の日は3月21日です。この日を境に餌の量を元通りの戻します。 母豚は…

雨はラッキー

雨が降ると、豚舎の中にいることが多いです。 理由は雨に濡れたくないから。 豚舎の中にいる時間が長くなるため、日頃には目の行き届かないところに 目がいきます。もちろん豚に接する機会も長くなるため、豚の調子も じっくりと見ることができます。 天気が…

子豚市場について

繁殖から肥育までの一貫農場であるため、「子豚をわけてくらないか?」という問い合わせをよく受けるそうだ。 夏場に余った子豚を知り合いの肥育専門農場に分けることはあっても、定期的に子豚のみを出荷することはしてこなかった。 世の中の情勢も変化しつ…

子豚のミルクについて

子豚を母乳のみで育てるか、人工のミルクを与えるのか、 それが、いま話題になっています。 アメリカの某農場では母乳のみで育てているとの報告もありました。 人工のミルクは栄養がたっぷり詰まっているため、初乳以後の成長過程では なくてはならないもの…