何を売るのか明確に!
種豚会社や遺伝子の研究が進み、豚もさまざまな種類がいます。
みなさまの農場にも、いくつもの種類の豚がいるのではないでしょうか。
豚も一般豚だけの出荷では、エンドユーザーへの訴求力がかけるため、
ブランド豚をつくる動きがどの農場も目立ちます。
このブランド化の動きは止まりそうにありません。
自治体の畜産課が畜産組合の会合で営業するケースもあり、多くの農場が取り入れています。
「ひとつ騙されたとおもって、話に乗ってみよう(ほかに策もないし、このままではジリ貧だべ)」
新しいことに挑戦するというのは、とてもいいと思います。
ただ、農場の現場は大変です。とくに分娩、肥育を担当するひとは、少量多品種のブランド化についていけず、どこにどの豚がいるのか把握できていないのが現状です。
子豚のうちに付けた耳の切れ目だけで、多品種を把握している農場も多くあります。
豚が大きくなると、その耳の切れ目の位置がほとんど同じ位置に見えるため、
厳しく管理していても、見分けがつかなくなるケースが頻発します。
大きな声ではいえませんが、見た目が同じであれば、違う品種の豚が出荷されることもありえます。
いまはこのように管理がずさんではありますが、そのうち消費者からクレームが入り、屠殺場やハム工場から品質管理基準を守るために農場に対して、厳しい要求をする日がくると思います。
今日の一言
無理は禁物。