養豚場で働くといふこと

養豚場の作業員である著者の日記です。養豚場に転職したい人や就職を考えている人に参考になればいいなと思って一生懸命更新しますね。

経済動物とは

肛門から赤い風船のようなものが出ている豚がおり、先輩に

「ケツの穴から風船みたいなのが出てますが、あれは何ですか」

聞きました。

「脱肛(だっこう)」って教えてくれました。

f:id:senbeikun:20141230225702j:plain←これは、だっふんだーです(汗。

医学的には

内痔核が肛門外に脱出して元に戻らない状態を指します。」

とのことです。

飛び出た腸のようなものを、肛門の中へ押し込んでやると、一時的に元通りになります。

しかし、2~3日後にはまた脱肛します。

ヒトは、病院で治療できます。豚も獣医さんがいれば、治療をすることが可能です。しかしながら、多くの養豚場は専属の獣医さんなどいません。

脱肛後、母豚としての機能が衰えていくばかりなので、やむを得ず、「出荷」してしまうことが多いです。

 脱肛以外にも、以下の理由が著しい場合、出荷の対象とします。

・妊娠ができない

・流産を繰り返す

・骨折している

・エサの喰いが悪く、半月ほど元気がない

人間が豚を「用なし」と烙印を押すのは越権行為かもしれません。ですが、そんな感傷に浸れない、日常があるのも事実です。

 

養豚日記 二年目社員の奮闘記