養豚場で働くといふこと

養豚場の作業員である著者の日記です。養豚場に転職したい人や就職を考えている人に参考になればいいなと思って一生懸命更新しますね。

人付き合い

農場にかかわらず、仕事をする上でどうしても自分と馬が合わない人はいます。

私が働く農場にも、気が合わなくて会話はおろか、朝の挨拶さえもしない人も

います。

「この人はイヤ」と逃げ回っている場合でしょうか。

 

ブタもおだてりゃ木に登る

 

そんな表現があります。

 

露骨にすると、嫌われますが。

朝から晩まで足の先から頭の先まで悪い人はそうそういません。

 

豚舎の中で掃除をするためブタを移動させることがあります。

そのとき、ブタを蹴って移動させることもできます。

ですが、「よし、いい子だ」といって移動させることもできます。

傍目から見て、どちらが上手いやり方でしょうか。

賢いあなたには、いうまでもですね。

 

 

カラスが来ると・・・

カラス♪~ なぜ泣くの・・・

 

夕方になると、農場にカラスが来ます。平和だな。

??

!!!

平和ではありません!

大変なことなんです。カラスをはじめ、鳥は病気を媒介させる動物の一つです。

近隣ではやっていない病気を農場に持ち込む可能性があるのです。

 

カラスを見たら・・・

 

撃つべし!(何を?)です。

 

養豚日記 

 

 

何を売るのか明確に!

種豚会社や遺伝子の研究が進み、豚もさまざまな種類がいます。

みなさまの農場にも、いくつもの種類の豚がいるのではないでしょうか。

豚も一般豚だけの出荷では、エンドユーザーへの訴求力がかけるため、

ブランド豚をつくる動きがどの農場も目立ちます。

 

このブランド化の動きは止まりそうにありません。

自治体の畜産課が畜産組合の会合で営業するケースもあり、多くの農場が取り入れています。

「ひとつ騙されたとおもって、話に乗ってみよう(ほかに策もないし、このままではジリ貧だべ)」

 

新しいことに挑戦するというのは、とてもいいと思います。

ただ、農場の現場は大変です。とくに分娩、肥育を担当するひとは、少量多品種のブランド化についていけず、どこにどの豚がいるのか把握できていないのが現状です。

 子豚のうちに付けた耳の切れ目だけで、多品種を把握している農場も多くあります。

豚が大きくなると、その耳の切れ目の位置がほとんど同じ位置に見えるため、

厳しく管理していても、見分けがつかなくなるケースが頻発します。

大きな声ではいえませんが、見た目が同じであれば、違う品種の豚が出荷されることもありえます。

 

 いまはこのように管理がずさんではありますが、そのうち消費者からクレームが入り、屠殺場やハム工場から品質管理基準を守るために農場に対して、厳しい要求をする日がくると思います。

 

今日の一言

無理は禁物。

 

 

 

 

手遅れ

豚は種付してから生まれるまでが114日、生まれてから出荷されるまでが180日前後です。

すなわち、種付から出荷まで294日。

出荷計画を立てるのであれば、294日、およそ300日(10ヶ月)前に手を打っておかねばなりません。

 

冷静に考えれば、よく分かることです。あせるとこのような単純な計画もできなくなります。

 

病気が出たり、相場が変動したりして出荷計画を急変したところで全く意味がありません。

 

だからこそ、出荷計画とは別に、種付や分娩看護、離乳時の育成への気配りはとことん頑張るべきなんです。

 

養豚日記 二年目社員の奮闘記

 

 

 

仕方がない

暖かくなってきましたね。

朝昼晩の気温差が激しい今日この頃、みなさまはいかがおすごしでしょうか。

季節の変わり目は特に朝晩と日中の気温差があるので、豚舎内の温度調整に気を配る時間が増えます。

 

とはいうものの、ついうっかり他ごとをしていて

「うわ!20度超えとるやんけ!!」と激アツ状態のままにしたり、

「寒いー!!」と激サム状態にしてしまったり、

注意不足が多いです。

こんなのではダメだなーと反省しながらも、人による管理をしているため

このようなミスも

「しかたがない」(ええんかな??)

と片付けてしまう、農場の仲間たちの懐の暖かさには感謝いたします。

(豚からはファックユーと言われていると思います。)

オスが擬似台に乗らないとき

人工授精をする際、オスを疑似台に載せてから精子を採取します。

その擬似台はオスの部屋とは別室に置かれており、オスをそこまで移動させます。

初めて疑似台に乗るオスは、部屋も疑似台も初めてなので緊張したり、興奮したりします。

環境の変化にストレスを感じて疑似台に乗らなかったりします。

そんなときは、すぐに諦めるのも一つです。

また、違う日に、今度は疑似台をオスの部屋まで持って行ってやる。

そういうことの積み重ねが、動物には大切なのです。

 

養豚日記 二年目社員の奮闘記

口をパクパクさせているのは・・・

母豚に限らず、肉豚も子豚もときどき口を「パクパク」させています。

ちょうど、牛が半数をしているように。

この状態は、豚にとってとてもリラックスできている状態だそうです。

 

たしかに・・・。むちゃくちゃ寒いときや暑くて寝ている時には見たことがありません。いまのように冬でも、温度や湿度が適度にあるときにはよく見かけます。

パクパク豚。なんか平和です。

 

養豚日記 二年目社員の奮闘記