養豚場で働くといふこと

養豚場の作業員である著者の日記です。養豚場に転職したい人や就職を考えている人に参考になればいいなと思って一生懸命更新しますね。

空胎

母豚は分娩時期に近づくと、お腹が大きくなってきます。

豚は家畜であるため、野生の動物たちとは違い、とくに何も準備しません。

あえて言うとしたら、管理者である人間が分娩専用の部屋に入れることでしょうか。

母豚のためというよりむしろ、子豚を守るためという意味の方が強いと思います。

 

母豚は授精をしてから分娩をするまで、114日あります。その間に流産することもあります。朝一番で、豚の様子をみたら、なんだか元気がないので、よくよくおしりの方を見ると、死んだ子豚(まだ子豚の形になっていない)が出ているなんていうこともあります。

 ほかには、もともと授精していなかった(空胎)、なんていう場合もあります。

 授精しているかどうかを見極めるのは、人間と同じで妊娠鑑定機を使います。

エコーというやつです。

 人間と同じように、お腹が大きくなったり、乳首がとんがってくるので要チェック

です。とはいえ・・・日々のルーティンをこなしていると見落としがちになります。

     豚をよく見ること

わたちたち養豚管理者の基本中の基本ですが、これができるようになるには、日々の意識と謙虚な姿勢が必要になります。